国民年金基金とは?フリーランスが検討しておくべき制度をご紹介!

国民年金基金という名前を、聞いたことがあると思います。

しかし、具体的にどういうものなのか、きちんと理解している方は少ないのではないでしょうか?

私もフリーランスになってから、「国民年金基金はフリーランスにおすすめってよく聞くけど、あんまりよく分からないな」と思ったので、調べました。

そのとき調べた国民年金基金について、私の考えを交えてまとめたので、「気になる!」という方はぜひご参考ください。

目次

国民年金基金制度とは?

簡単に言うと、「自営業者・フリーランスの方は将来もらえる年金が会社員より少ないから、老後の生活費を補うために追加で年金積み立てましょうね」という制度です。

自営業者・フリーランスの第1号被保険者と会社員の第2号被保険者は、将来もらえる年金として「国民年金」が共通してあります。

それにプラスして、第2号被保険者の場合「老齢厚生年金」「企業年金」などが上乗せされますが、第1号被保険者にはそれがないため、将来の年金受取額に差が発生……。

「第1号被保険者にも上乗せ分の年金が必要だ!」ということで、国民年金基金制度があり、フリーランスにおすすめされているのです。

エンモジ

老後2000万円必要って、話題になりましたよね。
夫婦で国民年金を満額もらえたとして月に約13万円。しかし、月に必要な生活費はその倍以上だと言われています。
日本の年金制度がぶっ壊れているとしか思えませんよね。

国民年金基金の加入要件

国民年金基金の加入要件と加入資格の喪失についてまとめました。

加入できる方

国民年金基金に加入できる方は以下のとおりです。

  • 20歳以上60歳未満の自営業者・フリーランスなど(第1号被保険者)
  • 60歳以上65歳未満の方
  • 海外居住者で国民年金任意加入者

しかし、第1号被保険者でも以下の方は加入できないため注意が必要です。

【第1号被保険者でも加入できない方】
・国民年金保険料を免除している方
・農業者年金の加入者

加入できない方

国民年金基金に加入できない方は以下の通りです。

  • 厚生年金保険加入者(第2号被保険者:会社員など)
  • 厚生年金保険加入者の被扶養配偶者(第3号被保険者:会社員の妻で扶養されている方など)
  • 65歳以上で国民年金任意加入者

加入資格を喪失する要件

国民年金基金の加入者でも、以下のいずれかに該当した場合は、加入資格を喪失します。

  1. 60歳になったとき(※60歳以降に国民年金へ任意加入した場合は加入可能)
  2. 65歳になったとき(※60歳以上で加入した場合)
  3. 第1号被保険者でなくなったとき(※海外転居した場合も含む)
  4. 国民年金任意加入者の場合、任意加入被保険者でなくなったとき
  5. 該当事業または業務に従事しなくなったとき(※職能型国民年金基金の場合)
  6. 国民年金保険料を免除されたとき
  7. 農業者年金に加入したとき
  8. 加入者が死亡したとき
エンモジ

届け出が必要なものや、引き続き加入する場合に特例を受けられるものもありますので、詳しくは国民年金基金のHPをご覧ください。

国民年金基金の給付タイプ・掛金

年金の給付タイプと掛金についてまとめてみました。

給付タイプは7種類

給付タイプは、終身年金が2種類確定年金が5種類の7種類があります。

【65歳で年金受取】
・終身年金(15年保証期間付)・・・A型
・終身年金(保証期間なし)・・・B型
・確定年金(15年保証期間付)・・・Ⅰ型
・確定年金(10年保証期間付)・・・Ⅱ型

【60歳で年金受取】
・確定年金(15年保証期間付)・・・Ⅲ型
・確定年金(10年保証期間付)・・・Ⅳ型
・確定年金(5年保証期間付)・・・Ⅴ型

終身年金と確定年金の違いは、簡単に言うと、亡くなるまで受け取れるか、一定期間受け取れるかの違いです。

  • 終身年金・・・亡くなるまで受け取れる
  • 確定年金・・・一定期間受け取れる

保証期間がないB型は該当しませんが、それ以外のタイプは、年金受給前保証期間中に加入者が亡くなられた場合、遺族一時金が支給されます。

エンモジ

注意しなければならないのは、1口目はA型かB型しか選べないことです。2口目以降は年齢による制限はありますが、全種類の中から好きなタイプを選ぶことができます。

掛金や月の上限額

掛金は給付タイプや口数、年齢、性別によって決まるため、一概には提示できません。

月の上限額は68,000円です。個人型確定拠出年金(iDeCo)にも加入されている方は、その掛金と合わせた額で68,000円が上限となります。

納付方法は口座振替で、前納すると掛金額の割引を受けられます。

後述していますが、一度加入すると任意で解約することはできません。詳しくは当記事内「国民年金基金のデメリット」をご覧ください。

国民年金基金のメリット

エンモジ

国民年金基金について色々と解説してきましたが、「結局メリットは何なの?」って感じですよね。ここからは、私が思うメリットをご紹介します。

メリット①将来の受け取り年金額が増える

これがメリットにならなきゃ、国民年金基金の意味がない(笑)

国民年金基金制度の存在意義ともいえるメリットです。第2号被保険者が受け取れる年金の上乗せ部分を、国民年金基金に加入し掛金を支払うことにより、第1号被保険者も上乗せ部分を作り出すことができることは、老後の安心に繋がります。

メリット②節税効果がある

国民年金基金に加入し支払った掛金は、全額社会保険料控除の対象になります。すなわち、確定申告を行うことで所得税や住民税の軽減に繋がるため、節税効果があるということです。

メリットまとめ

エンモジ

「メリット少なくない?」って思いました?
すみません、私はこのくらいしかメリットに感じなかったのです。

他冊子などでよくメリットとして挙げられる「終身年金」「遺族への一時金」ですが、まず、終身年金よりも確定年金(一定期間年金を受け取ることができる)ほうがおすすめです。

それぞれの考え方によりますが、終身年金は「長生きしないと損をする」可能性があるんですよね。自分が支払った掛金分もらう前に亡くなってしまうとか。私は過去に一般的な保険の仕事をしていたことがありますが、基本的に終身年金はおすすめしていませんでした。

それに、遺族への一時金も一般的な個人年金保険には付いていると思いますし、あえてここでメリットとして挙げることもないと感じたのです。

というか、言ってしまえば「一般的な年金保険でよくね?」と……。そう思った理由は、次のデメリットできっとご理解いただけると思います……。

国民年金基金のデメリット

国民年金基金のデメリットをまとめました。最大、最強のデメリットを1番目に持ってきましたので、ご覧ください。

デメリット①自分の都合で解約ができない

国民年金基金に一度加入すると、自分の都合で解約ができません。もう一度言います。自分の都合で解約はできないのです!!

加入検討中の方

じゃあ、掛金を払えなくなったらどうするんだ!?

エンモジ

掛金を払えなくなったら、加入口数を減らす、もしくは、掛金の払い込みを一時中断するしか道はありません(震え声)。

しかし、給付タイプのA型・B型(1口目)は口数を減らすことができません。払い込みを一時中断した場合は、未納期間に応じて年金受取額が減額されます。

デメリット②解約返戻金がない

加入検討中の方

じゃあ、加入資格を失ったら?
そうしたらお金は戻ってくるの?

エンモジ

解約返戻金という扱いはなく、将来年金を受け取れる年齢になったら、年金として支払われます(震え声)。

途中で加入資格を失ったからといって、そのタイミングで掛けていた分のお金が戻ってくるということはありません。一般的な保険の場合、契約期間途中で解約すると「解約返戻金」が発生することがありますが、それがないということです。

その代わりに、将来年金が受け取れる年齢に達したら、そのときに年金として給付されます。

デメリットまとめ

一度加入したが最後、ずっと掛金を払い込まなければならない……。途中で資格を喪失したとしても、掛けていたお金を受け取れるのは何十年後かもしれない……。

え? 恐ろしすぎない?

iDeCoも一度加入したら60歳になるまで掛金払い続けなきゃならないし、小規模企業共済も解約したときに元本割れしないのは20年以上掛けた場合だっていうし……フリーランスに厳しい世の中の制度ですね(笑)

一般的な年金保険の場合、解約したら解約返戻金が発生しますし、数年掛けるだけで解約返戻金が元本割れしなくなる場合が多いです。

エンモジ

やっぱ総合的に考えると、一般的な年金保険でよくね? になっちゃうんですよね。

まとめ

  • 国民年金基金はフリーランスの受取年金額を補うための制度
  • 掛金は全額社会保険料控除になるため節税できる
  • 一度加入したら解約できない&解約返戻金もない

国民年金基金について、私の考えも交えながらまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?

「メリットをたくさん感じたよ!」という方や「デメリットばかりだ」と感じた方も、いると思います。

加入は任意なので、加入を迷われている方は、まずは公式HPから資料請求をしてじっくり検討してみることをおすすめします。

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