こんにちは、エンモジです!
フリーランスになるにあたり、事業専用の口座を開設しようと思いました。やっぱ確定申告に備えて、漏れのない正確な帳簿付けが大事! ということで、管理しやすいようにしたかったんですよね。
色々調べていくうちに、数ある銀行の中で人気高い&魅力あるなと感じたのは、「楽天銀行」と「PayPay銀行」です。
今回は、この2つの銀行口座のそれぞれの特徴やメリット・デメリット、私なりの選ぶ際のポイント、考えなどをザックリとまとめましたので、事業用口座でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
事業用口座を開設するメリット
事業用口座を開設するメリットは、「事業のお金の動きが分かりやすいから」です。
フリーランスになるということは、確定申告も自分で行うということ。そのときに、事業用と個人用のお金の管理を一つの口座で行なっていると、「どれが事業のお金なのか」分からなくなってしまいます。
すると、必然的に帳簿付けが大変になり、事業のお金の動きを追うという余計な手間がかかる=仕事に充てられる時間が減ることになります。
その分、個人用も含め管理口座が一つ増えることになりますが、「余計な手間をかけずに事業を行なっていくこと」を考えると、メリットしかないといえます。
銀行口座を選ぶ際のこだわりポイント
「じゃあどこの銀行口座を開設しよう」と考えたときに、私がこだわったのは次のポイントです。
- 屋号を口座名義にできること
- ネット銀行であること
- 入出金が最低月に1回は無料でできること
- 振込手数料が無料(もしくは安価)であること
上から下にかけて、優先順位が高→低となっています。こだわっている時点で、できればオールクリアしたいものですが、それはなかなか難しい。
1つずつ理由を示すと、以下のようになります。
①屋号を口座名義にできること
せっかく屋号をつけて「事業やるぞー!」と気合を込めたのだから、銀行口座も統一したいと思いました。それに、クライアントから報酬を振り込んでいただくときに、個人名義よりも屋号名義の口座のほうが「個人事業主」として信頼性がありますよね。
②ネット銀行であること
わざわざ銀行に記帳にいかなくても、ネットやアプリで取引明細が見られるのはとてもありがたい。残高確認もすぐにできて、「カード等の引き落としができなかった」という事態を未然に防ぐことができます。
記帳だけでなく、振り込みもネットやアプリでできれば楽です。通常、実店舗の銀行は15時で窓口が閉まってしまいますが、ネット銀行は曜日や時間問わず振り込み受付(処理)できるところが多いため、自分の都合で手続きができて助かります。
③入出金が最低月に1回は無料でできること
ネット銀行前提で考えています。実店舗がある銀行では、平日窓口に行けば何回入出金しても無料ですからね。
ネット銀行の場合コンビニのATMを主に使うことになると思いますが、平日でも土日祝でも、入出金が無料でできることが望ましかったです。
入金は、カード等の引き落とし時に残高不足になることを未然に防ぐため。出金は、現金が入用になったときのため。事業開始したばかりは特に、すぐに収益を上げるのは難しいと考えていたため、主に入金で使うことを意識してこだわりました。
④振込手数料が無料(もしくは安価)であること
私のようなフリーライターの場合、仕入等がないため振り込みすることはほとんどないと思いましたが、名刺作成やセミナー参加費など、何かしら振込処理が発生することがあるかもと考えたためこだわりました。
ネット銀行は実店舗がある銀行より振込手数料が安いところが多いですが、「安い」より「無料」のほうが個人事業を営むのに助かりますからね。
楽天銀行とPayPay銀行を独自比較!
事業用口座の開設や内容のこだわりなどを総合的に判断して、私は最終的に2つの銀行が魅力に感じました。
それが、楽天銀行とPayPay銀行です。私が感じたそれぞれのメリット・デメリットをザックリまとめました。(※内容は2021年4月時点のものです)
思い切り私の独断と偏見によってまとめられているので、あくまで参考程度におさめてくださいね~。
楽天銀行の特徴
楽天銀行は、「楽天カードマン」などで知られる楽天グループの銀行です。口座残高や取引件数に応じた「ハッピープログラム」というステージがあり、月の振込手数料やATM利用手数料の無料回数が決まります。
個人ビジネス口座を開設するには、7~10日ほどかかるそうです。
メリット
- 屋号+本名で口座開設可能
- 残高10万円以上なら振込&入出金手数料月1回無料
- 申し込めるビジネスデビットカード(JCB)の還元率が1%
デメリット
- 残高300万円以上でも振込3回&入出金7回までしか月に無料にならない
- ビジネスデビットカードは口座開設後に申込可能(キャッシュカードと一体型ではない)で年会費も1,100円かかる
総評
事業用口座を開設するにあたり、デビットカードの利用も魅力に思えました。
デビットカードとは、クレジットカードのように使える決済用のカードのことです。クレジットカードと異なる点は、使用時に引き落とし口座からすぐ引き落としされる点で、後払いではありません。
デビットカードなら仕訳が楽になりますし、クレカのように後日やってくる引き落とし日の残高を気にせずに済む点も、気持ち的に安心できます。
そのため、還元率1%はいいと思ったのですが、年会費かかるし口座開設と同時に申し込めないのかと……。それと、やはりATMの無料回数が決まっているのがネックでした。自分のお金を引き出したり入れたりするのに手数料は払いたくないですからね。(入金の場合3万円以上は無料になるそうですが)
ステージによって楽天ポイントの獲得倍率が上がるので、楽天カードをよく利用される方にはメリットが大きいかもしれません。
PayPay銀行の特徴
PayPay銀行は、旧ジャパンネット銀行です。2021年4月5日に社名変更しています。
最初にPayPay銀行の名前を見たとき、「ほーん、とうとうPayPayが銀行を始めたんかー」くらいにしか思っていなくて、ジャパンネット銀行だったことを知ったときには驚きました(笑)
営業性個人(個人事業主)口座開設をするには、5~7日ほどかかるそうです。
メリット
- 屋号で口座開設可能
- 入出金金額が3万円以上ならATM手数料何度でも無料(3万円以下は月1回無料)
- 申し込めるビジネスデビットカード(VISA)は年会費無料しかもキャッシュカードと一体型
デメリット
- 振込手数料がかかる
- ビジネスデビットカードの還元率が0.2%と低い
総評
デビットカードが年会費無料でキャッシュカードと一体型なのは管理が楽でありがたいと思いました。しかし、還元率は低いため、そこも重視するなら別で還元率の高いクレカを用意し、利用したほうがいいかもしれません。
フリーランス向けのクレジットカードも多く存在します。
・還元率は低いが、さまざまな特典がついているカード
・年会費はかかるが、還元率が高い&特典もついているカード など
※特典というのは、フリーランスに役立ちそうなサービスなどのことです。
クレジットカードについては下記の記事にまとめていますので、ぜひご参考ください。
・【フリーランス向けのクレジットカードとは?freeeカードとテックビズゴールドカードを独自比較!】
・【年会費無料クレジットカード】に切り替え!理由と無料クレカ3選まとめ
デビットカードはともかく、3万円以上なら入出金が何度でも無料という点は魅力的です。回数制限がないから気を配らなくて済みますからね。
振込手数料がかかることをデメリットにあげましたが、PayPay銀行は手数料が安く設定されているようなので、あまり振り込みを使わない方にとっては、そこまで気にならないかもしれません。
独自比較の総評
楽天銀行、PayPay銀行のメリットと感じる部分が絶妙に合わさってくれれば言うことないのですが、そんな都合のいいことはあるわけない。
すべてが自分好みのもの、というのはこの世の中少ないため、「どれかを捨てる」選択が必要ですよね。
いずれにせよ、口座開設時には審査がありますので、必ず開設できるわけではないということを承知しておきましょう。
まとめ
- 事業用口座開設のメリットは事業資金の動きが分かりやすくなること
- 楽天銀行の振込・入出金手数料はステージに左右される
- PayPay銀行は振込手数料がかかるが入出金は3万円以上で手数料無料
銀行口座の利用方法によって何をメリット、デメリットと感じるかは人それぞれだと思いますので、ご自身が一番使いやすい(事業を行うのに利用しやすい)銀行口座を選ぶのがベストです。
楽天銀行、PayPay銀行の名前を出しましたが、その他にもネット銀行はありますし、三菱UFJやみずほなどのメガバンク、ゆうちょ、信用金庫など実店舗の金融機関も数多いです。
事業用口座は、一度開設したら「作り直す」ということをなかなかしないものだと思いますので、ずっと利用できる銀行を慎重に選びたいですね。